皆さま、こんにちは。夏休みも半ばが過ぎました。
お盆の連休はいかがでしたか?旅行を楽しんだり故郷に帰省したりなど様々だと思いますが、
今回はピアノのメーカーのベヒシュタインについてお話したいと思います。
ベヒシュタインは、スタインウェイやベーゼルドルファーと並んで世界三大ピアノメーカーの1つであり、
1853年にドイツのベルリンで設立されました。
多彩な音色と想像を超えた繊細な色合いで、音の立ち上がりも早く、
重厚な音の深みが出せるのがこの楽器の特徴です。
フォルテffでは、壮大でダイナミックな表現力や独特な存在感があり
、ピアノppでは音色が美しくてみずみずしい音で天使の声のような柔らかさです。
透明感があり、低音から高音までバランス良く和音を奏でることができます。
ピアノのストラディバリウスとも言われるほどの名器です。
この独特な響きについて、
リストは「28年間このピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインはいつでも最高の楽器だった」
ドビュッシーは「ピアノ曲はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」というエピソードがあります。
実は、世界三大ピアノメーカーでありながら、日本ではあまり見かけません。何故でしょう?
ドイツが敗戦国だからという理由だそうです。
第二次世界大戦でベヒシュタインの工場が壊滅的な被害を受けました。
戦後もすぐに復旧できるわけでもなく、戦勝国であったアメリカのスタインウェイが生産を続け、
あっという間に知名度を上がりました。この影響でベヒシュタインの存在感が薄くなりました。
その後ベヒシュタインは1963年にアメリカのボールドウィンというメーカーに買収されてしまい、
相当な被害を受けました。悲しい歴史ですね。
しかしながら、日本ではあまり見かけないにしても、ベヒシュタイン専用のお店がいくつか存在します。
東京の赤坂ベヒシュタインが代表的な例で、他に汐留にも店があります。
先月そのサロンで友人の演奏会があったので拝聴しましたが、
今までにない音色に出会うことができました。実際に鍵盤を触ってみても、
タッチと柔らかさの違いに感動しました。
プログラムの中でドビュッシーの映像を弾いていましたが、
やはりベヒシュタインのドビュッシーは最高でした。前述したエピソードの通りですね。
ベヒシュタインを実際に見たい方がいましたら、是非赤坂ベヒシュタインセンターに寄ってみて下さい。
地下鉄千代田線赤坂駅歩いてすぐです。時間帯やスケジュールにもよりますが、
店員さんにお願いすれば無料で試弾できると思います。びっくりしますよー
シャオ先生について

4歳からピアノを始める。
2004年UFAM国際音楽コンクール第1位。
桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業後、現在は同研究科2年在学中。
成績優秀者による卒業演奏会の他学内の演奏会に多数出演。
これまでにピアノを角野裕、杉谷昭子、川村文雄、清水由香里、室内楽を藤井一興各氏に師事。
出張レッスンは月曜日から木曜日、そして土曜日、日曜日、レッスン可能になります。
教室レッスンは、火曜日午前中が可能になり、自由が丘教室です。
大人、シニアの方、どうぞお気軽にお問い合わせください。
シャオ先生の紹介より
テーマ : クラシックレコード
ジャンル : 音楽