信じること・信じられること

 以前、あるお母様より、小学校○年生の娘さんのことで相談がありました。
性格がきつく、友達とよくぶつかり合うので心配ということでした。
よくお話をきくと、お母様自体も同じような性格だということです。

このままでは、友達ができないと心配である。
そんな娘ですが、時々ぺたっと甘えてくる。けれど、どうしても、上手に甘えさせてあげられない
と悩んでおられました。やはり、自分自身が子どものころにあまり親に甘えたことがなくて、
どう接してあげていいのか迷ってしまうという話でした。

このことをある幼児教育の先生に相談をすると、次のようなアドバイスが返ってきたそうです。

第一、お子さんの「きつい」と思われる性格を無理に直そうとしないこと。
「きつい」というのもその子の個性です。むしろ、お子さんのもっているよい面を
うんとほめてあげることによって、本人に安心感や自信がうまれ、
マイナスと思われる「きつい」と感じられる部分も、
例えば、「はきはきしている」といったプラスの面として考えられるようになる。
何より、大人からそこを直しなさいといわれるより、自分でそういうことに気がついて、
人との接し方に気を配るようになるのです。

第二に、お母さん自身が体験のない、「スキンシップ」を無理にしようとしないことです。
人間の子育ては本能ではなく、学習ですから、お母さんは、
そのお父さん、お母さんに育てられたように接するものなのです。
ですから、お母さんは、お母さんなりの接し方を娘さんとすればよいのです。娘
さんも小学校○年生ということですが、10歳までは「おうちの子」、
そこからは「社会の子」といわれるように、3歳の時とは違った自立が始まる時期です。
外の社会に向けることによって、親の生き方にも口をだしたりするようになります。
ですから、母対子どもという関係ではなく、人対人、女性対女性という接し方を
すればよいのではないでしょうか。その関係の中で、お母さん自身の育ってきたプロセス
を話したり、お子さんの友達との接し方に意見、アドバイスをするという係り方が必要です。
そういう話の過程で甘えてきたら、ぎゅっとしてあげればいいのです。

最後に、「信じること」「信頼すること」が大事なんですと教えられたそうです。
「あなたはあなたなりの生き方をすればいい」「それをお母さんは見守っている」
「あなたは、人に迷惑をかけるようなことはしない」
「もし間違えてしまったら、きちんとあやまることができる」
というようなことを気持ちで娘さんに伝えればいい。
人間って、不思議なもので、「信頼されている」と感じるとその信頼にこたえよう
と頑張るものです。常に、疑いの眼でみていると、卑屈な気持ちになり、
見えないところで悪さをするようになるものです。

音images

 この話を聞いて、なるほどと感心しました。
同時に、私たち講師のお子さんへの接し方にも参考になりました。
「教える側」に立つ人間はどうしても、自分の持っている音楽性をその子に「教えよう」
としがちです。しかし、その子にはその子の特有の音楽観があるはずです。
あるいは作りつつあります。さらに、大事なことは、
「今はこれしか弾けないけれど、必ず弾けるようになるよ」
という温かさと大きさが必要なのではないかと思いました。
人を愛すること、その子を好きになることは、心を大きくすることになると感じました。

ピアノ指導講師コラム陽子ー(声楽 フルート クラリネットレッスン可)

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