水の音楽で涼を感じてみませんか

梅雨が明けて、東京も夏真っ盛りとなりました。毎日晴れて暑いですね。
こうも暑いと、少しでも涼しく過ごしたいものです。冷たいものを食べたり、プールへ泳ぎに行ったり、
暑さをしのぐためには色々な対策があると思いますが、「音」でも涼しさを感じる事が出来ます。

川のせせらぎや海の波音を聴いていると、さわやかで涼しい気分になるかと思いますが、
クラシック音楽にも「水」をテーマとした作品がたくさんあります。

特にフランス近代のラヴェルやドビュッシーの作品には、水を描いたものが多く、
聴いたり演奏すると少し暑さが和らいでくるような気がします。

ラヴェル作曲《水の戯れ》というピアノ曲は、リストのエステ荘の噴水をモデルにしたと言われており、
噴水が勢い良く噴き出る様子や水が流れる様子がいきいきと描写されています。
同じくラヴェルのピアノ曲《鏡》の3曲目〈洋上の小舟〉は、
大海原に浮かぶ船が波に揺られている様子を描いていますし、
《夜のガスパール》の1曲目には〈水の精(オンディーヌ)〉という作品があります。

どれもピアノのあらゆる音域を駆使し、アルペジオや装飾音を用いて表情豊かな「水」を現しています。
透明感のある響きもラヴェルの特徴です。
一方、ドビュッシーも水を連想する作品を沢山作曲しています。
ピアノ曲の一例を挙げますと
・《映像第1集》1曲目〈水の反映〉
・《版画》3曲目〈雨の庭〉
・《喜びの島》
・ピアノ連弾《組曲》1曲目〈小舟にて〉
等々‥‥。こう見てみると、ずいぶん沢山あることがわかります。

《喜びの島》はタイトルに水は入っていませんが、海に関係がある作品です。
この曲は画家ワトーの絵画「シテール島への巡礼」にインスピレーションを得て作曲され、
恋人たちが島へ向けて船出をする様子が描かれています。
シテール島はギリシャのエーゲ海にあり、愛を司る女神「ヴィーナスの島」といわれています。
〈雨の庭〉は、庭に降るにわか雨の様子を描いた作品です。
細かい雨粒が16分音符で表現されており、雨が激しくなったり弱くなったりめまぐるしく表情を変えます。
最後は長調になり、雨が止んで明るい日差しが戻ってきます。
〈水の反映〉は、水面に映る木々が映り込んだり、風が吹いて波立ったりと、
水面が変幻自在に変化する様子を見事に表わしています。

そして忘れてはいけない作品があります。ドビュッシーは、オーケストラのための交響詩《海》を作曲しています。
ドビュッシーは幼い頃から海が大好きでした。よく浜辺へ出かけて行って海を見ていたそうです。
「作曲家にならなかったら船乗りになりたかった」と言っているほどです。
葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」がお気に入りで、
《海》の1905年出版スコアにはこの浮世絵が使われています。
この交響詩は、初演当時は賛否両論ありましたが、現在はフランス近代の傑作として広く演奏されています。
きっとドビュッシーは幼い頃から鋭い観察力で海を見ていたのでしょう。
交響詩《海》を聴いていると、まるで本当に大海原を航海している気分になります。
以上、今回はラヴェルとドビュッシーの水に関する作品をご紹介いたしました。
皆様も、水をテーマとした作品に触れて、少しでも涼を感じてみてはいかがでしょうか。

出張レッスン可能でございまして、
曜日・時間帯はご相談に応じて調整させていただきます。
お気軽にご相談くださいませ。
 

祐子先生の紹介



桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。
小谷初音、高柳朗子の各氏に師事。
在学中にB・リグット氏、M・ヴォスクレセンスキー氏の公開レッスンを受ける。
08年相模原音楽家連盟ピアニストオーディションに合格しソロリサイタルを行う。
同年東京国際芸術協会、国際芸術連盟の各オーディション奨励賞受賞、
新人演奏会及びジョイントコンサートに出演。09年第17回及川音楽事務所オーディション合格、
奨励賞受賞。 同事務所主催のコンサートに定期的に出演する傍ら、
合唱伴奏や室内楽・連弾等の活動を精力的に行なっている。


祐子先生の紹介より

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

     
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